freeeの月次チェック方法|月末に確認する10項目と順番【チェックリスト】

freeeの月次チェック10項目と順番を表すアイキャッチ画像 freeeの使い方

月末にfreeeを開き、未登録明細をすべて処理したら、その月の経理は完了でしょうか。

未登録明細が0件でも、手入力した売上の漏れ、レシートとの二重登録、未入金の請求、現金残高のズレまでは分かりません。反対に、いきなり試算表を開いても、入力漏れが残ったままでは正しい数字を確認できません。

月次チェックで大切なのは、入力をそろえる→残高を合わせる→未入金・未払いを確認する→レポートを見るという順番です。

この記事では、小規模な個人事業主が毎月同じ手順で確認できるように、freeeの月次チェックを10項目にまとめます。すべてを一度に完璧にするのではなく、まずは銀行・カード・現金・売掛金・主な売上と経費を説明できる状態を目指します。

※記事内の画面画像に表示する事業所名・口座名・取引先・金額は、操作説明用の架空データです。

※本記事は一般的な月次確認の流れを説明するものです。個別の取引の勘定科目、税区分、計上時期などは事業内容や契約によって異なるため、判断に迷う場合は税理士または所轄の税務署へご確認ください。

※2026年8月2日にfreee公式ヘルプを確認しています。画面名、メニュー、対象プランは変更される場合があります。

  1. 結論:入力→残高→未決済→レポートの順で確認する
  2. 月次チェックの前に用意するもの
  3. ① 口座データを対象月末までそろえる
  4. ② 対象月の未登録明細を処理する
  5. ③ 領収書・請求書の登録漏れと証憑を確認する
  6. ④ 重複取引・重複ファイルを確認する
  7. ⑤ 銀行・カード・現金の残高を照合する
    1. 銀行口座
    2. クレジットカード
    3. 現金
  8. ⑥ 未入金の売掛金を確認する
  9. ⑦ 未払いの経費・買掛金を確認する
  10. ⑧ 試算表の貸借対照表を確認する
  11. ⑨ 月次推移の売上・経費を確認する
  12. ⑩ 修正後に再確認し、必要なら月締めする
    1. 月締め前に「修正待ちリスト」を確認する
    2. 月締めは確認後に行う
  13. コピーして使える月次チェックリスト
  14. 時間が足りないときの優先順位
  15. 月次チェックでよくある失敗
    1. 未登録明細が0件なら終わりにする
    2. 同期が古いまま残高を比べる
    3. カード口座のマイナスを0に直す
    4. 未決済取引をすべて消す
    5. 前月との差が大きいだけで勘定科目を直す
    6. 修正後のレポートを見ない
  16. よくある質問
    1. 月次チェックは毎月必ず必要ですか?
    2. 未登録明細は必ず0件にしますか?
    3. 登録残高と同期残高が一致すれば、帳簿は正しいですか?
    4. カード口座が毎月マイナスでも大丈夫ですか?
    5. 月締めをすると、確定申告まで完了しますか?
    6. 一人で使っていても月締めをした方がよいですか?
  17. まとめ
  18. 参考資料

結論:入力→残高→未決済→レポートの順で確認する

月末の確認は、次の順番で進めると原因をたどりやすくなります。

順番 確認すること ひとまずの完了状態
1 口座データの更新 API同期または明細アップロードにより、対象月末までの明細をそろえた
2 未登録明細 対象月の明細をすべて判断した
3 証憑と入力漏れ 売上・経費の元資料と帳簿を照合した
4 重複 重複候補を元資料と照合し、必要な方だけ残した
5 銀行・カード・現金 同じ基準日時点の実際残高と帳簿残高を照合した
6 未入金 取引先・期日・決済残額を確認した
7 未払い 支払先・期日・決済残額を確認した
8 貸借対照表 主な資産・負債残高の理由を説明できる
9 損益計算書 売上・主な経費・利益の増減理由を説明できる
10 再確認・月締め 修正後の数字を再確認し、必要なら期間を締めた

この「完了状態」は、すべての数字が0になることではありません。次のように、0を目指す項目と、残高の理由を確認する項目を分けます。

0を目指す項目 0でなくてもよい項目
口座一覧の[同期失敗][未登録明細あり][残高ずれあり] 期日前の売掛金・未払金、未引落しのカード残高、返済途中の借入金など

例えば、まだ入金期日前の売掛金が残るのは自然です。残高があること自体ではなく、何の残高で、いつ入出金される予定かを説明できるかを確認します。

月次チェックの前に用意するもの

freeeの画面だけで完結させず、帳簿と比べる資料を手元にそろえます。

  • 対象月の銀行通帳またはインターネットバンキングの明細・月末残高
  • クレジットカードの利用明細と未払残高
  • 月末時点の手元現金
  • 発行した請求書と、受け取った請求書
  • 領収書・レシート・電子取引データ
  • 売上や経費の月間見込みが分かるメモ

確認する月も先に決めます。例えば2026年7月分なら、取引の発生日は原則として7月1日から7月31日、残高は7月31日時点でそろえます。8月に引き落とされたカード利用を確認するときも、「7月に使った日」と「8月に銀行から引き落とされた日」を混同しないようにします。

① 口座データを対象月末までそろえる

最初に[マスタ・口座]→[口座]を開き、対象月末までの明細がfreeeへ入っているか確認します。API連携している口座では、口座一覧の上部に[同期失敗][未登録明細あり][残高ずれあり]の件数が表示されます。

API連携していない口座では、同期失敗・同期残高・最終同期日時等が表示されないことがあります。その場合は、銀行やカード会社から出力した明細を対象月末までアップロードできているか、元の明細とfreeeの取込期間を照合します。

API連携している場合は、次の3点を確認します。

  1. 最終同期日時が対象月の末日以後になっているか
  2. 同期失敗や追加認証の必要な口座がないか
  3. 銀行・カード会社側の最新明細まで取得できているか

最後に同期できた日が古ければ、同期残高も現在の実残高ではありません。古い同期残高と最新の登録残高を比べても正しい照合にならないため、先に同期を最新にします。明細アップロードの場合も、取込済みの最終日が対象月末より古ければ、足りない期間を先に追加します。

個人スタータープランでは[全口座同期]を利用できないため、必要に応じて口座ごとに同期します。同期に対応しない口座は、金融機関から出力した明細をアップロードするか、別の資料をもとに確認してください。

口座連携そのものが終わっていない場合は、freeeで銀行口座を連携する方法から進めてください。

② 対象月の未登録明細を処理する

口座一覧の各口座に表示される数字は、その口座の未登録明細数です。残高ズレの金額や件数ではありません。

数字をクリックするか、[取引入力]→[自動で経理]を開き、対象月の明細を確認します。

2026年7月の未登録明細を表示した自動で経理の画面

画像:2026年7月で絞り込んだ架空の未登録明細です。振込手数料、私用支出、売上入金のように、内容に応じて取引登録・プライベートな出金・消込等を判断します。

明細ごとに、次のどれに当たるかを判断します。

  • 新しい売上・経費として取引登録する
  • 銀行間移動やカード引き落としとして口座振替にする
  • 先に登録した売掛金・未払金等と結び付けて消し込む
  • すでに別の方法で記帳済みなら、重複登録しない処理をする
  • 事業用口座の私用明細なら、事業主貸・事業主借等で帳簿残高へ反映する

内容が分からない明細を、一覧から消す目的だけで[明細を無視]にしないでください。無視した明細は登録残高に反映されないため、実際の口座残高とズレる原因になります。

自動で経理の選び方は、freeeの自動で経理の使い方で詳しく解説しています。

なお、ホーム画面と口座一覧では未登録明細を数える期間が異なり、件数が一致しないことがあります。口座一覧に件数が残るときは、[会計帳簿]→[明細の一覧]で取引日の範囲を広げ、前年度などの未登録明細が残っていないか確認します。

③ 領収書・請求書の登録漏れと証憑を確認する

銀行やカードに出ない取引は、未登録明細を0件にしても漏れたままです。

例えば、次の取引を確認します。

  • 現金で支払った消耗品費や交通費
  • プライベート資金で立て替えた事業経費
  • 月末までに提供済みだが、翌月に請求書を発行する売上
  • 受け取ったがまだ支払っていない請求書
  • 銀行へ預け入れていない現金売上

領収書・請求書を日付順に並べ、対象月の取引がfreeeに1件ずつあるか確認します。ファイルボックスを使う場合は、画像をアップロードしただけで取引登録が終わっていないファイルや、すでに登録した取引に添付されていないファイルを確認します。

ただし、ファイルボックスの[未登録]を機械的に0件にすることが目的ではありません。別の方法で適切に保存・記帳している書類もあるため、書類と取引の対応を確認することが目的です。

スマートフォンからの取込方法は、freeeでレシートを取り込む方法で説明しています。

④ 重複取引・重複ファイルを確認する

入力漏れを確認した後は、同じ取引を2回登録していないかを確認します。

[取引入力]→[取引の一覧・登録]で対象月を表示し、[重複チェック]を実行します。freeeは収支・発生日・金額・取引先が同じ取引を重複候補として表示します。

手入力と自動で経理から登録した同じ取引が重複候補として表示された画面

画像:同じ日・金額・取引先の2件が重複候補として表示された例です。登録方法が異なる場合も、元資料と照合して残す取引を判断します。

候補に出たからといって、必ず二重登録とは限りません。同じ日に同じ取引先へ同額を2回支払った可能性もあるため、領収書、請求書、銀行明細、登録元を確認してから[重複しないので残す]または[重複するので削除]を選びます。

ファイルボックスにも、発行日・金額が同じファイルを探す重複チェックがあります。レシートをスマートフォンとパソコンの両方からアップロードした場合などに利用できます。削除した取引やファイルは元に戻せない場合があるため、確認前に一括削除しないでください。

重複の詳しい確認方法と削除前の注意は、freeeで取引を修正・削除する方法をご覧ください。

⑤ 銀行・カード・現金の残高を照合する

入力漏れと重複を直したら、口座ごとに残高を合わせます。

銀行口座

銀行口座では、次の2つを同じ時点で比較します。

  • 登録残高:freeeへ記帳した取引・口座振替・振替伝票・開始残高から算出した帳簿残高
  • 同期残高:最後に同期成功した時点で銀行から取得した残高
銀行口座の月別の同期残高と登録残高に差額が表示された画面

画像:7月末から登録残高が同期残高より96,580円少なくなった架空例です。API連携している銀行口座では、[マスタ・口座]→[口座]→対象口座→[タイムラインで残高を比較]から、この月別画面を開けます。差額が初めて発生した月を開き、未登録明細や重複、日付の誤りを探します。API連携していない口座では、現預金レポートと通帳・金融機関の明細を同じ基準日で照合します。

口座詳細画面では、登録残高と同期残高の状況に応じて[残高一致][残高不一致][明細登録待ち]等のラベルが表示されます。[明細登録待ち]なら、先に未登録明細を処理してから残高を確認します。これは、この記事で②を⑤より先に行う理由でもあります。

7月31日の残高を確認したいなら、銀行側の7月31日最終残高と、freee上の7月31日時点の残高を比べます。8月の入出金後の通帳残高と7月末の帳簿残高を比べないようにしてください。

ズレがある場合は、差額だけを雑収入・雑費などで登録して合わせるのではなく、最初にズレた日を探します。原因の絞り込みは、freeeの残高が合わない原因と直し方で詳しく説明しています。

クレジットカード

カード口座は負債を管理する口座です。カードを利用してから銀行引き落としまでの未払い分は、freee上でマイナス残高として表示されます。マイナスだから間違いとは限りません。

カード会社の締め日や明細確定時期を確認し、freeeへ取得済みの利用明細と、カード会社側の利用明細・未払残高を比較します。未確定明細がまだfreeeへ届いていない場合は、取得時期の差としてメモし、届いた後に二重登録がないか再確認します。

カード利用と銀行引き落としの2段階の処理は、freeeでクレジットカードを連携・記帳する方法を参考にしてください。

現金

現金は同期残高がないため、実際に手元にある事業用現金を数え、freeeの現金残高と照合します。

現金が帳簿上マイナスになっている場合は、一般に入力漏れ、日付の前後、プライベート資金で払った支出の決済口座などを確認します。差額を理由不明のまま調整するのではなく、領収書と現預金レポートを古い日から追って原因を探します。

⑥ 未入金の売掛金を確認する

個人スタンダード・プレミアムプランでは、[請求・入金]→[入金管理レポート]を開くと、まだ入金されていない未決済の収入取引を一覧で確認できます。個人スタータープランでは、このレポートは利用できません。

期日超過と翌月期日の売掛金を表示した入金管理レポート

画像:入金管理レポートの架空例です。7月31日が期日の220,000円は期日超過、8月31日が期日の56,000円は将来の入金予定として区別できます。

「未決済」とは、売上はすでに計上したものの、代金の入金がまだ完了していない状態です。次の項目を確認します。

  • 取引先
  • 売上の発生日
  • 決済期日
  • 請求額と決済残額
  • 期日を過ぎていないか
  • 実際には入金済みなのに消込が漏れていないか

期日前の売掛金が残っているのは異常ではありません。反対に、実際は入金済みなのに未決済のままなら、銀行明細を新しい売上として登録せず、元の未決済取引と結び付けます。

個人スタータープランでは、[取引入力]→[取引の一覧・登録]で収支を[収入]、決済状況を[未決済]に絞り込みます。全体残高は[会計帳簿]→[貸借対照表]で売掛金・未収入金を開き、取引先別の内訳と照合します。

具体的な消込方法は、freeeで売掛金を消し込む方法をご覧ください。

⑦ 未払いの経費・買掛金を確認する

個人スタンダード・プレミアムプランでは、[発注・経費・支払]→[支払管理レポート]で、まだ支払っていない未決済の支出取引を一覧で確認できます。個人スタータープランでは、このレポートは利用できません。

期日超過と翌月期日の未払い経費を表示した支払管理レポート

画像:支払管理レポートの架空例です。期日超過12,300円と、8月31日に支払予定の32,400円が分かれて表示されています。

確認項目は未入金とほぼ同じです。

  • 支払先
  • 経費・仕入の発生日
  • 決済期日
  • 請求額と決済残額
  • 期日を過ぎていないか
  • 実際には支払済みなのに消込が漏れていないか

クレジットカード利用分を未払金として管理している場合は、カード口座側の明細や銀行引き落としとのつながりも確認します。

未払いが残ること自体は誤りではありません。支払予定がある残高なのか、消込漏れなのか、二重登録なのかを分けて判断します。

個人スタータープランでは、[取引入力]→[取引の一覧・登録]で収支を[支出]、決済状況を[未決済]に絞り込みます。全体残高は[会計帳簿]→[貸借対照表]で買掛金・未払金を開き、取引先別の内訳と照合します。

⑧ 試算表の貸借対照表を確認する

ここまで入力と残高を確認したら、[会計帳簿]→[貸借対照表]を開き、表示期間を対象月末までに設定します。

試算表は、登録方法が取引・口座振替・振替伝票のどれであっても、仕訳へ変換された結果を勘定科目ごとに集計した表です。取引一覧だけでは見つけにくい残高の違和感を確認できます。

2026年7月末の現金・銀行・売掛金などを表示した貸借対照表

画像:2026年7月末の架空の貸借対照表です。銀行や売掛金の内訳だけでなく、固定資産の不自然なマイナス残高のような違和感も確認対象になります。

個人事業主が最初に見たい項目は、次のとおりです。

  • 現金:実際の手元現金と合っているか。理由の分からないマイナスになっていないか
  • 普通預金:各銀行口座の残高と合っているか
  • 売掛金・未収入金:未入金の請求と合っているか
  • 買掛金・未払金:未払いの請求やカード利用分と合っているか
  • 借入金:返済後の残高が返済予定表と合っているか
  • 事業主貸・事業主借:私用取引や立替分として説明できるか

残高が大きい、またはマイナスだからといって、すぐ誤りとは限りません。例えばカード口座は未払い分がマイナスで表示されます。数字をクリックして内訳を開き、実際の取引や資料と照合します。

freeeの取引と振替伝票は表示場所や決済管理が異なります。取引一覧に見当たらない仕訳は、仕訳帳でも確認してください。違いは、freeeの取引と振替伝票の違いで整理しています。

⑨ 月次推移の売上・経費を確認する

個人スタンダード・プレミアムプランでは、[会計帳簿]→[損益計算書(月次)]を開き、売上・経費・利益を月別に並べて確認できます。

2026年1月から7月までの売上と経費を並べた損益計算書の月次推移

画像:1月から7月までの売上と主な経費を並べた架空例です。売上や経費が0円の月、通常より増減した月を見つけ、金額を開いて理由を確認します。

見るポイントは、金額の大小そのものではなく、事業の実態と一致しているかです。

  • 毎月発生するはずの売上や家賃が0になっていないか
  • 同額程度の費用が、ある月だけ2倍になっていないか
  • 大きな売上・外注費・仕入が想定した月に入っているか
  • 私用支出が経費へ混ざっていないか
  • 前月より利益が大きく変わった理由を説明できるか

大きな増減は、必ずしも入力ミスではありません。繁忙期、大口案件、年払いの保険料、パソコン購入など、正しい理由があることもあります。金額をクリックして内訳を開き、元の取引と証憑まで確認します。

損益計算書は、原則として入出金日ではなく取引の発生日をもとに集計されます。6月に納品した売上が7月の入金日に計上されているなど、発生日と決済日を混同していないかも確認してください。

個人スタータープランは月次推移に対応していませんが、試算表の損益計算書は利用できます。前月と比べる場合は表示期間を当月・前月へ切り替え、前年同月と比べる場合は[前年比較]を利用します。[3期間比較]では、選択期間と前年・前々年の同期間を比較できます。現在のプラン差は、freee会計の料金プラン比較にもまとめています。

取引先・品目・部門を付けている場合は、売上や経費の内訳確認にも使えます。タグ設計は、freeeのタグと補助科目の違いをご覧ください。

⑩ 修正後に再確認し、必要なら月締めする

取引を修正すると、口座残高、売掛金・未払金、試算表、月次推移も変わります。最後に次の順番でもう一度確認します。

  1. 対象月の未登録明細
  2. 銀行・カード・現金の残高
  3. 入金管理・支払管理レポート(個人スターターは[取引の一覧・登録]で決済状況を[未決済]に絞り込む)
  4. 貸借対照表と損益計算書
  5. 修正した取引の証憑と発生日

表計算ソフトやメモに、確認日と残った確認事項を記録しておくと、翌月に同じ問題を探し直さずに済みます。

月締め前に「修正待ちリスト」を確認する

修正待ちリストは、個人スターター・スタンダード・プレミアムで利用できます。ホーム画面の「やること」に表示される[修正待ち]、または[会計帳簿]→[修正待ちリスト]から開きます。よくある初期設定の誤りや記帳ミスをfreeeが自動で検知し、確認・修正方法とともに表示するため、月締めの前に項目を一つずつ確認しましょう。

自動チェックは、深夜から早朝時点のデータを使って原則1日1回行われます。取引を登録・修正した直後は結果に反映されないことがあるため、すぐに確認したい場合は[最新の修正を反映する]を押します。

取引の重複、現金・銀行口座のマイナス残高、固定資産の可能性など、本記事の④・⑤・⑧と重なる警告もあります。ただし、修正待ちリストの対象は現在の会計期間が中心で、取引の重複は原則として直近3か月分など、検知範囲に制限があります。何も表示されていなくても帳簿全体が正しいとは限らないため、本記事で説明した残高照合、未決済、証憑の確認も省略しないでください。

月締めは確認後に行う

個人スタンダード・プレミアムプランでは、[確定申告]→[月締め]から特定の日までの記帳を締められます。本締めした期間は、取引・口座振替・決済などの登録・編集・削除ができなくなります。

個人スタンダードで利用者本人が行えるのは本締めです。管理者以外の入力だけを制限する仮締めを利用者本人が行えるのは個人プレミアムです。ここでいう「アドバイザー」とは、freeeの事業所へ招待した税理士・会計事務所などの外部専門家を指します。個人スタンダードでも、アドバイザーに依頼すれば仮締めを実行できます。

2026年7月31日まで本締めする日を選択した月締め画面

画像:2026年7月31日まで本締めする日を選択した画面です。この記事では画面確認だけとし、実際の本締めは実行していません。

月締めは、月次チェックそのものを自動で行う機能ではありません。確認が終わった期間を誤って変更しないためのロックです。家事按分、固定資産、在庫棚卸などにも制限がかかるため、必要な処理を終えてから実行します。

一人で利用している場合、毎月必ず締めなければならないわけではありません。過去月を誤って編集しやすい、複数人で入力しているなど、ロックする目的があるときに利用します。締めは後から解除できますが、理由なく解除・再編集を繰り返さないようにします。

コピーして使える月次チェックリスト

対象月:____年__月 確認日:____年__月__日

未解決事項:____________________

次の確認日:____年__月__日

時間が足りないときの優先順位

月末にすべて確認できない場合は、次の順で進めます。

  1. 口座データの更新状況と未登録明細
  2. 銀行・カード・現金残高
  3. 期日を過ぎた未入金・未払い
  4. 売上の登録漏れと二重登録
  5. 主な経費と証憑
  6. 試算表・月次推移の詳しい分析

資金の動きと請求の期限を先に確認すると、残高不足や回収漏れなど、事業への影響が大きい問題を早く見つけられます。

ただし、「今月は時間がないから」と未登録明細を無視したり、差額だけを調整仕訳で消したりしないでください。未確認事項は、内容・金額・次に確認する日をメモして残します。

月次チェックでよくある失敗

未登録明細が0件なら終わりにする

現金取引、手入力の売上、受取請求書、重複取引までは未登録明細件数だけで確認できません。残高とレポートまで進みます。

同期が古いまま残高を比べる

同期残高は最後に同期成功した時点の残高です。最終同期日時と最新明細を確認してから比較します。

カード口座のマイナスを0に直す

カード口座のマイナスは、銀行からまだ引き落とされていない未払い分を表すことがあります。カード会社の明細と照合せず、調整取引で0にしないでください。

未決済取引をすべて消す

入金・支払期日前の未決済取引は、将来の入出金予定です。実際の請求・支払い状況と照合し、消込漏れだけを直します。

前月との差が大きいだけで勘定科目を直す

月次推移は異常を探す入口です。季節変動や年払いなど正しい理由もあるため、元取引と証憑を確認してから修正します。

修正後のレポートを見ない

1件の修正が口座残高、未決済残高、利益へ同時に影響することがあります。最後に同じ基準日・同じ表示期間で再確認します。

よくある質問

月次チェックは毎月必ず必要ですか?

法律上、全員がこの10項目を毎月同じ方法で確認しなければならないという手順ではありません。 ただし、記帳漏れや残高ズレを年末まで放置すると原因を探しにくくなるため、少なくとも事業用口座の同期・未登録明細・残高・未入金は毎月確認するのがおすすめです。

未登録明細は必ず0件にしますか?

対象月の明細は、原則としてすべて内容を判断します。 ただし、0件にするために不明明細を無視するのではなく、取引登録・口座振替・消込・重複防止など、実態に合った処理を選びます。口座一覧に過年度の未登録明細が残る場合は、期間を広げて別途確認します。

登録残高と同期残高が一致すれば、帳簿は正しいですか?

いいえ。 銀行残高が合っていても、勘定科目・税区分・取引先・発生日が間違っていることがあります。残高照合に加えて、試算表、月次推移、証憑も確認します。

カード口座が毎月マイナスでも大丈夫ですか?

はい、未払いのカード利用分を表しているなら正常です。 カード会社の利用明細と残高が対応しているか、銀行引き落としを口座振替で処理しているかを確認してください。

月締めをすると、確定申告まで完了しますか?

いいえ。 月締めは指定した期間の仕訳を変更できないようにする機能で、年度締めや確定申告とは別です。12か月分を月締めしても、年度の繰越や申告書の提出は行われません。

一人で使っていても月締めをした方がよいですか?

必須ではありません。 確認済みの過去月を誤って直すのを防ぎたい場合には役立ちます。個人の月締め機能はスタンダード・プレミアムが対象です。

まとめ

freeeの月次チェックは、レポートを眺めることから始めるのではありません。

  • API同期または明細アップロードで口座データをそろえる
  • 対象月の未登録明細と入力漏れを処理する
  • 証憑と重複を確認する
  • 銀行・カード・現金を実際残高と照合する
  • 未入金・未払いの相手先、期日、残額を確認する
  • 貸借対照表と損益計算書で違和感を探す
  • 修正後に同じ条件で再確認する

この順番にすると、「残高が合わない」「利益が急に増えた」と気づいたときに、原因を前の工程へ戻って探せます。

最初の数か月は時間がかかっても問題ありません。毎月同じチェック表を使い、確認した日と残った課題を記録しておくと、年末の確定申告準備が軽くなります。

参考資料

本記事は、上記のfreee公式ヘルプを2026年8月2日に確認した内容に基づいています。

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