freee会計を契約しようと料金表を見ると、スターター・スタンダード・プレミアム・入力おまかせの4つが並んでいます。
しかも、スターターの「月980円」は年払い料金を12か月で割った金額です。月払いで契約する場合は月1,780円なので、表示を取り違えないよう注意が必要です。
先に結論をまとめます。
- スターター:レシート画像が月5枚以内で、消費税申告や詳しいレポートが不要な人
- スタンダード:レシートを多く取り込みたい、消費税申告や詳しいレポートをfreeeで使いたい人
- プレミアム:電話サポート、税務調査サポート、他社会計ソフトからのデータ移行も必要な人
- 入力おまかせ:日々の入力や仕訳そのものをfreeeへ任せたい人
青色申告の決算書はスターターでも作成できます。「青色申告をするなら必ずスタンダード」という分け方ではありません。
この記事では、2026年7月29日にfreee公式サイトと公式ヘルプで確認した個人事業主向け料金・機能をもとに、プランの違いと選び方を解説します。料金はすべて税抜です。契約前には必ずfreee会計の個人事業主向け料金ページで最新情報をご確認ください。
freee会計の個人向け料金プラン一覧
まずは料金を比較します。
| プラン | 月払い | 年払い | 年払いの月額換算 |
|---|---|---|---|
| スターター | 1,780円/月 | 11,760円/年 | 980円/月 |
| スタンダード | 2,980円/月 | 23,760円/年 | 1,980円/月 |
| プレミアム | なし | 39,800円/年 | 約3,316円/月 |
| 入力おまかせ | なし | 49,800円/年から | 4,150円/月から |
※2026年7月29日確認。すべて税抜。プレミアムと入力おまかせは年払いのみです。
料金表にある「月980円」や「月1,980円」は、年額を12か月で割った月額換算です。毎月その金額を支払う月払いプランではありません。
スターターを月払いで1年間使うと21,360円ですが、年払いなら11,760円です。スタンダードは月払いの年間合計35,760円に対し、年払いは23,760円です。長く使う予定なら年払いのほうが安くなります。
一方、入力おまかせの年額49,800円には月60件までの入力が含まれます。月61件目からは1件70円(税抜)が追加されるため、明細数によって支払額が変わります。
4プランの機能を比較
よく使う機能に絞ると、違いは次のとおりです。
| 主な機能 | スターター | スタンダード | プレミアム | 入力おまかせ |
|---|---|---|---|---|
| 所得税の確定申告書・青色申告決算書 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 銀行・クレジットカード連携 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| 請求書作成 | ○ | ○ | ○ | ○ |
| レシート・証憑のアップロード | 月5枚まで | 月10GBまで | 月10GBまで | 月10GBまで |
| 消費税申告 | - | ○ | ○ | ○ |
| 損益・資金繰りなどの詳しいレポート | 非対応 | ○ | ○ | ○ |
| 基本料金内の利用人数 | 原則1人 | 3人まで | 3人まで | 3人まで |
| メール・チャットサポート | ○ | 優先対応 | 優先対応 | 優先対応 |
| 電話サポート | - | - | ○ | ○ |
| 税務調査サポート | - | - | ○ | ○ |
| 日々の入力・仕訳を依頼 | - | - | - | ○ |
どのプランでも、銀行・カード明細の同期や「自動で経理」、所得税の確定申告書・青色申告決算書の作成といった基本機能を利用できます。
スターターは、freeeアドバイザー制度加入者を除き、メンバーを追加できません。スタンダード・プレミアム・入力おまかせは管理者を含めて3人まで基本料金に含まれ、4人目から追加料金がかかります。
プラン選びで差が出やすいのは、次の4点です。
- レシート画像を月に何枚アップロードするか
- freeeで消費税申告を行うか
- 詳しいレポートや複数人での利用が必要か
- 電話サポートや入力代行まで必要か
スターターが向いている人
スターターは、費用を抑えながらfreeeの基本機能を使いたい人向けです。
向いているのは、次のような人です。
- 1人で経理をする
- レシートや領収書の画像アップロードが月5枚以内
- 消費税申告機能を使わない
- 詳しい経営レポートはまだ必要ない
- 電話ではなく、メールやチャットで問い合わせられればよい
スターターでも青色申告決算書を作成できます。銀行・カード連携や自動で経理も利用できるため、取引が少ない個人事業主ならスターターで足りる場合があります。
ただし、レシート画像などのファイルアップロードは月5枚までです。freeeでレシートを取り込む方法を日常的に使いたい人は、この上限を先に確認してください。
スタンダードが向いている人
スタンダードは、日々の経理を効率化しながら、申告や経営状況の確認までfreee内で行いたい人向けです。
- レシートや請求書の画像を月6枚以上取り込む
- freeeで消費税申告を行いたい
- 損益・資金繰り・入出金管理などの詳しいレポートを使いたい
- メール・チャットの優先対応がほしい
- 管理者を含めて3人まで利用したい
スターターとスタンダードの大きな差は、「青色申告ができるか」ではありません。ファイルアップロードの上限、消費税申告、詳しいレポート、利用人数などです。
レシート画像を頻繁に取り込む人や、これらの機能が必要な人にはスタンダードが現実的です。逆に、必要ない機能のために最初からスタンダードを選ぶ必要はありません。
プレミアムが向いている人
プレミアムは、操作機能だけでなくサポートの手厚さを重視する人向けです。
- 電話で相談したい
- 税務調査サポートがほしい
- 他社会計ソフトからのデータ移行を依頼したい
- 複数の担当者や部門で利用したい
- 年払いだけでも問題ない
スターターやスタンダードとの主な違いは、電話サポート・税務調査サポート・データ移行などです。自分で初期設定と入力ができ、メールやチャットで十分なら、プレミアムまで上げなくてもよいでしょう。
入力おまかせが向いている人
入力おまかせは、通常の上位プランというより、記帳作業をfreeeへ任せるサービス付きプランです。
- 領収書や通帳などからの入力に時間を使いたくない
- 勘定科目を考えながら自分で仕訳するのが負担
- 月60件程度までの入力をまとめて任せたい
- 電話サポートや税務調査サポートも必要
月60件を超えると追加料金が発生します。また、税務判断や申告代理を依頼する税理士契約とは別です。「入力を任せたい」のか、「税務相談や申告代理まで依頼したい」のかを分けて考えましょう。
迷ったときの選び方
次の順番で確認すると選びやすくなります。
- 日々の入力まで任せたい? → はい:入力おまかせを検討
- 電話・税務調査・データ移行のサポートが必要? → はい:プレミアムを検討
- 消費税申告、月6枚以上のファイル、詳しいレポートが必要? → はい:スタンダードを検討
- 上のどれにも当てはまらない? → はい:スターターから検討
「とりあえず高いプラン」ではなく、現在必要な機能で選んで構いません。プランは後から変更できます。
年払いと月払いはどちらがよい?
1年以上使う予定が固まっているなら、年払いのほうが割安です。
ただし、初めて会計ソフトを使う段階では、操作方法が自分に合うか分からないこともあります。freee会計には30日間の無料お試しがあり、メールアドレスだけで開始でき、クレジットカード登録は不要です。試用後に自動で有料契約へ切り替わることもありません。
まず無料期間に、次の操作を試すと判断しやすくなります。
- freeeの初期設定
- 銀行口座の連携
- 自動で経理の登録
- レシート画像の取り込み
- 申告画面の見やすさ
無料期間の終了後に有料プランを契約しない場合、登録済みデータの一部が見えなくなります。データ自体は保存され、有料プランを契約すると再び表示されますが、必要な確認は試用期間内に行いましょう。
よくある質問
スターターでも青色申告できますか?
はい、できます。 所得税の確定申告書と青色申告決算書の作成は、スターターを含むすべての個人向けプランに対応しています。青色申告特別控除を受けるには、プランとは別に申告方法などの要件を満たす必要があります。
スターターからスタンダードへ後で変更できますか?
はい、変更できます。 Web版では、画面上部に表示されているプラン名、または[その他設定]→[プラン・お支払い]から手続きします。上位プランへの変更は原則すぐに反映されます。下位プランへの変更や年払いから月払いへの変更は、次回更新時に反映される予約になる場合があります。
インボイス登録をしたらスタンダードが必要ですか?
freee内で消費税申告書を作成するなら、スタンダード以上が必要です。 スターターは消費税申告機能に対応していません。インボイス登録や課税区分に関する個別判断は、税理士または所轄の税務署へご確認ください。
スターターの月980円を毎月払えますか?
いいえ。 月980円は、年額11,760円を12か月で割った月額換算です。月払いを選ぶ場合は月1,780円(税抜)です。
無料お試しの後に自動課金されますか?
いいえ。 無料お試しはクレジットカード登録なしで始められ、自動的に有料契約へ移行しません。有料で継続する場合は自分でプランを契約します。
まとめ
freee会計のプランは、申告の色ではなく、必要な機能とサポートで選びます。
- 基本機能だけで足り、ファイルが月5枚以内 → スターター
- ファイルを多く使う、消費税申告や詳しいレポートが必要 → スタンダード
- 電話・税務調査・データ移行のサポートが必要 → プレミアム
- 日々の入力から任せたい → 入力おまかせ
最初から高いプランへ決め打ちする必要はありません。無料お試しで実際の操作を確認し、現在必要な機能から選びましょう。
参考資料
- 個人事業主向けfreee会計の料金プラン(freee)
- 【個人】freee会計のプランについて(freeeヘルプセンター)
- freee会計のプラン・お支払いサイクルを確認・変更する(freeeヘルプセンター)
- freee会計のデータ表示期間とデータ保存について(freeeヘルプセンター)
本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の税務・会計上の判断や助言を行うものではありません。具体的な判断は、税理士または所轄の税務署へご確認ください。freeeの料金・機能・画面は変更される場合があります。本文中の料金・機能は2026年7月29日に確認しました。

