他社会計ソフトからfreeeへ移るとき、最も怖いのは「データが入らないこと」だけではありません。
開始残高を入力し、過去の仕訳もインポートし、さらに銀行口座を同期した結果、同じ売上や経費、預金の動きが二重に記帳されることがあります。画面上ではインポートが成功していても、残高や利益が正しいとは限りません。
乗り換えで最初に決めるべきことは、CSVの形式ではなくどの日までを旧ソフト、どの日からをfreeeで記帳するかです。
この記事は、前年から事業を続けており、他社会計ソフトで帳簿を作ってきた個人事業主を主な対象にしています。2026年7月1日にfreeeへ乗り換える架空例を使い、開始残高・仕訳インポート・銀行同期の役割を整理します。
※記事内の日付・口座名・取引先・金額は、説明用の架空データです。
※本記事は一般的なデータ移行の考え方を説明するものです。実際の残高、税区分、売掛金・買掛金の引き継ぎ方法に不安がある場合は、移行前にfreeeサポートまたは税理士へご確認ください。
※2026年8月2日にfreee公式ヘルプを確認しています。画面名、インポート仕様、対象プランは変更される場合があります。
結論:同じ期間を2つの方法で記帳しない
個人事業主が2026年7月1日に期中乗り換えする場合、基本の考え方は次のとおりです。
| データ | 対象時点・期間 | 役割 |
|---|---|---|
| 開始残高 | 2026年1月1日時点 | 年度のスタート地点となる資産・負債を設定する |
| 仕訳インポート | 2026年1月1日〜6月30日 | 乗り換え前に発生した当年分の取引を移す |
| freeeでの新規記帳 | 2026年7月1日以後 | 取引・口座振替・自動で経理で日常処理する |
大事なのは、開始残高へ2026年6月30日の残高を入れることではありません。個人事業主の会計期間は通常1月1日から12月31日なので、開始残高は原則として1月1日時点、1月1日から6月30日までの動きは仕訳として移します。
この関係は、次の式で考えると分かりやすくなります。
1月1日の開始残高 + 1月1日〜6月30日の仕訳 = 6月30日の残高
移行後は、この6月30日の残高が旧ソフトとfreeeで一致するかを確認します。インポート件数だけを見て完了にしないことが、二重計上や移行漏れを防ぐポイントです。
開始残高・仕訳インポート・銀行同期の違い
開始残高は「年度のスタート地点」
開始残高は、freeeを利用する最初の会計年度の期首時点にある資産・負債などの残高です。
例えば、前年から事業を続けている個人事業主なら、前年12月31日の貸借対照表をもとに、2026年1月1日時点の現金、銀行預金、売掛金、クレジットカードの未払残高、借入金などを設定します。
freee公式ヘルプでは、他社ソフトから今期の仕訳データをインポートする場合、開始残高の保存時に[会計期間の途中からfreeeを使い始める方]を選ぶよう案内されています。

画像:[その他設定]→[開始残高]では、現金・口座・勘定科目ごとの期首残高を入力できます。他社ソフト形式の開始残高を取り込むメニューも用意されています。
この画像には保存時の選択肢までは写っていません。今期分の仕訳もインポートする場合は、保存時に[会計期間の途中からfreeeを使い始める方]を選ぶ点を忘れないでください。
開始残高は取引の一覧ではありません。2026年1月1日の銀行残高500,000円を開始残高へ入れたからといって、前年の入出金明細までfreeeへ移るわけではありません。
仕訳インポートは「期間中の動き」
仕訳インポートは、旧ソフトで記帳した売上、経費、入出金などの動きをfreeeへ移す機能です。
他社会計ソフトの仕訳形式データは、[取引入力]→[振替伝票]のインポート機能から取り込みます。取り込まれた過去データは、freeeの通常の取引ではなく振替伝票として登録されます。

画像:[取引入力]→[振替伝票]の右上にある[インポート]から、旧ソフトに応じた取込方法を選びます。
取引と振替伝票では、決済管理や表示場所が異なります。違いは、freeeの取引と振替伝票の違いで詳しく解説しています。
銀行同期は「金融機関の明細を取り込む」
銀行やクレジットカードをfreeeと同期すると、金融機関側で取得できる期間の明細がfreeeへ取り込まれます。金融機関や口座の種類によって取得できる期間は異なります。
ただし、明細が取り込まれたことと、帳簿へ取引登録されたことは別です。自動で経理に届いた明細を登録すると、初めて取引や口座振替として帳簿へ反映されます。
仕訳インポート済みの期間へ、同じ銀行明細から新しい取引を登録すると二重になります。同期後は、日付だけでなく金額・取引内容・登録元を照合してから処理してください。
期首乗り換えと期中乗り換えの違い
1月1日からfreeeを使う場合
前年までの帳簿を旧ソフトで完成させ、2026年1月1日からfreeeで記帳するなら、主に必要なのは2026年1月1日の開始残高です。
2026年1月1日以後の取引をすべてfreeeで入力するなら、2026年分の仕訳を旧ソフトから移す必要はありません。前期比較をfreee上で行いたい場合は、別途、過年度データの移行方法を検討します。
年の途中からfreeeを使う場合
2026年7月1日からfreeeで記帳を始めるなら、2026年分の帳簿を途中で切らないため、次の2つが必要です。
- 2026年1月1日時点の開始残高
- 2026年1月1日〜6月30日の仕訳
その後、2026年7月1日以後をfreeeで記帳します。
6月30日の貸借対照表だけを開始残高へ入れ、1月から6月の仕訳を省略すると、当年上半期の売上・経費がfreeeの損益計算書に入りません。逆に、6月30日の残高を開始残高へ入れたうえで1月から6月の仕訳も移すと、残高が重複します。
開業した年の途中から記帳を始める場合
「他社ソフトからの乗り換え」と「開業後に初めて帳簿を作ること」は同じではありません。
開業初年度で、旧ソフトに完成した仕訳データがない場合は、開業日や会計期間の開始時点の状況を確認し、開業後の取引をfreeeへ登録します。前年から事業を継続している人の期中乗り換えと同じ手順をそのまま当てはめないでください。
架空例:2026年7月1日にfreeeへ乗り換える
ここでは、前年から事業を続けている個人事業主が、2026年7月1日に他社会計ソフトからfreeeへ乗り換える例を考えます。
先に境界日を決める
- 旧ソフトで記帳する最終日:2026年6月30日
- freeeで日常記帳を始める日:2026年7月1日
- 開始残高の基準日:2026年1月1日
- 仕訳インポートの対象:2026年1月1日〜6月30日
この4つの日付を、移行作業のメモへ残します。旧ソフトとfreeeの両方へ7月1日以後を入力しないよう、乗り換え作業中はどちらを正本とするか決めてください。
6月30日の残高を照合基準にする
旧ソフトから6月30日時点の試算表を出力し、主要残高を控えます。
| 確認項目 | 旧ソフトの6月30日残高(架空) |
|---|---|
| みずほ銀行 | 300,000円 |
| 売掛金 | 110,000円 |
| サンプルカード | 55,000円 |
この金額は、freeeの開始残高へ追加で入力する数字ではありません。1月1日の開始残高と1月から6月の仕訳を入れた結果が正しいかを確認するためのチェックポイントです。
移行前に保存しておく資料
旧ソフトを解約したり、データを削除したりする前に、少なくとも次の資料を保存します。
- 2026年1月1日時点の開始残高が分かる前年末の貸借対照表
- 2026年1月1日〜6月30日の仕訳日記帳データ
- 2026年6月30日時点の試算表
- 総勘定元帳
- 銀行・カード別の残高資料
- 売掛金・買掛金の相手先別、請求書別の明細
- 固定資産台帳
- 消費税の設定と税区分が分かる資料
- 取引先・補助科目・部門などのマスタ一覧
- 領収書、請求書などの証憑データ
「CSVを取り込めたから旧ソフトは不要」とすぐに解約しないでください。仕訳の摘要、タグ、添付ファイルなど、移行されない情報が後から必要になることがあります。法令上必要な期間は、元帳や証憑を確認できる状態で保存します。
期中乗り換えの手順
手順1:freeeへ銀行・カード口座を登録する
開始残高や仕訳データを口座別に移すため、事業で使う銀行・クレジットカードを先にfreeeへ登録します。
他社ソフトで「普通預金―みずほ銀行」のように補助科目を使っていた場合、freeeでは「みずほ銀行」という口座へ対応させます。品目に銀行名を作らないよう注意してください。
口座登録の基本は、freeeで銀行口座を連携する方法を参考にしてください。ただし、実際の同期を開始する前に、後述する過去明細の扱いまで決めておくと安全です。
事業所・会計期間・消費税などをまだ設定していない場合は、freeeの初期設定を行う順番から確認してください。
手順2:勘定科目・補助科目の対応を決める
旧ソフトで使っていた勘定科目や補助科目を、freeeのどの項目へ移すか整理します。
| 旧ソフトの例 | freeeでの主な対応先 |
|---|---|
| 普通預金/みずほ銀行 | みずほ銀行の口座 |
| 売掛金/サンプル商事 | 取引先「サンプル商事」 |
| 売上高/Web制作 | 品目「Webサイト制作」 |
| 給料手当/横浜店 | 部門「横浜店」 |
旧ソフトの補助科目をすべて品目へ入れると、銀行残高や相手先別残高を確認しにくくなります。銀行名は口座、相手先名は取引先、商品・サービス名は品目というように、元の補助科目が表していた意味で分けます。
手順3:2026年1月1日の開始残高を設定する
[その他設定]→[開始残高]を開き、前年末の貸借対照表をもとに、2026年1月1日時点の資産・負債などを設定します。
開始残高が未設定の場合は、3つの設定方法が表示されます。他社会計ソフトのCSVを使う場合は、右側の[他社の会計ソフトから乗り換えの方]にある[CSVで開始残高を設定]を選びます。CSVを使わず、前年末の貸借対照表を見ながら入力する場合は、中央の[前期末の決算書を準備して開始残高を設定]を選びます。

画像:開始残高が未設定の場合に表示される選択画面です。すでに開始残高を設定している場合は、この選択画面が表示されないことがあります。
他社ソフト形式の開始残高CSVを使う場合、freee公式ヘルプでは、先に勘定科目の開始残高、その後に補助科目の開始残高をインポートする2段階の流れが案内されています。
銀行預金は「普通預金」という合計科目のままにせず、freeeへ登録した口座別の残高へ置き換えます。個人事業主は、資産と負債の差額が元入金へ反映されることも確認します。
保存時は、今期の仕訳を移すケースに合わせて[会計期間の途中からfreeeを使い始める方]を選びます。
手順4:1月1日〜6月30日の仕訳をインポートする
旧ソフトから仕訳日記帳を出力し、[取引入力]→[振替伝票]→[インポート]→[他社会計ソフトインポート]から取り込みます。

画像:同じ「補助科目」でも、その意味に応じて[口座として登録][取引先として登録][品目として登録]を選びます。画像では「サンプルカード」は口座、「みずほ銀行」は既存口座、「サンプル商事」は取引先へ対応させています。
インポート時は、次の項目を重点的に確認します。
- 日付が2026年1月1日〜6月30日に収まっているか
- 開始残高と同じ金額を作る「前期繰越」などの仕訳が含まれていないか
- 借方・貸方の金額が一致しているか
- 勘定科目の自動マッチングが正しいか
- 補助科目が口座・取引先・品目のどれに変換されるか
- 消費税の税区分と税額の扱いが旧ソフトと合っているか
- 取引先名や品目名が表記違いで重複していないか
最初から全件を入れるより、可能なら少量のテストデータで対応関係を確認してから本番データを取り込む方が安全です。

画像:[登録する]を押す前に、日付・借方・貸方・税区分・金額・摘要を一覧で確認します。登録件数が合っていても、勘定科目や税区分が誤っていれば帳簿は正しくなりません。
手順5:インポート結果を確認する
インポート履歴と仕訳帳を開き、エラー件数と登録結果を確認します。

画像:インポート履歴では、ファイル名、種類、登録された振替伝票の件数、ステータスを確認できます。

画像:取り込んだ8件が仕訳帳へ振替伝票として表示された例です。取引先・品目・メモタグ等の表示も含め、元データとの対応を確認します。
誤ったインポートを削除する場合、履歴の[削除]はインポートした会計データ自体も削除します。削除前にfreee側のデータをバックアップし、ほかの人が入力した取引まで対象にならないことを確認してください。
手順6:7月1日からfreeeで新規記帳する
乗り換え日以後の日々の売上・経費は、取引・口座振替・自動で経理を中心に登録します。
過去仕訳が振替伝票として移ったからといって、7月以後の新しい取引まで振替伝票へ統一する必要はありません。未決済残高、決済期日、銀行明細とのつながりを管理する取引は、通常の取引形式を使います。
銀行同期で1月〜6月の明細も取得された場合
金融機関によっては、7月に同期を設定しても会計期間の期首以後の過去明細が取得されます。
このとき、自動で経理に表示された1月〜6月の明細をすべて取引登録すると、仕訳インポートした内容と重複します。
無視してよいのは「すでに帳簿へ入っている」と確認できた明細だけ
1月〜6月の同期明細を処理するときは、次の順番で確認します。
- 日付・金額・取引内容から、旧ソフトの仕訳を探す
- その仕訳がfreeeへインポート済みか、仕訳帳で確認する
- 銀行口座の登録残高にその仕訳が反映されているか確認する
- 同じ内容を新しい取引として登録せず、[明細を無視]などで処理済みにする
freee公式ヘルプでも、すでに手動で取引や口座振替を登録してある明細は、重複を防ぐため明細から再登録しないよう案内されています。
ただし、「移行期間だから」という理由だけで明細を一括して無視してはいけません。 旧ソフトに未記帳だった明細や、インポートエラーで落ちた仕訳まで無視すると、帳簿残高が実際の口座残高と合わなくなります。
明細を無視するのは、その取引がすでに別の方法で帳簿へ反映されていると1件ずつ確認できた場合に限ります。自動で経理の基本と無視の注意点は、freeeの自動で経理の使い方も参考にしてください。
売掛金・買掛金は「合計残高」だけでなく内訳を確認する
売掛金110,000円が試算表で合っていても、請求先・請求日・入金期日・消込状況まで引き継げているとは限りません。
他社会計ソフトの仕訳をインポートすると、過去データは振替伝票として登録されます。通常の未決済取引と同じ決済管理が自動で作られるわけではないため、次の資料を別に確認します。
- 取引先別の売掛金・買掛金残高
- 未入金・未払の請求書一覧
- 請求日、支払期日、残額
- 乗り換え日以後に入出金される予定
期首時点の売掛金・買掛金を開始残高へ入れた場合と、当年1月〜6月に発生した未決済分を仕訳インポートした場合では、消込の準備が異なります。
件数が少なければ、相手先別の残高と実際の請求書を照合し、freeeで今後どう消し込むかを決めます。件数が多い場合は、二重計上を避けるため、インポート前にfreeeサポートや税理士へ確認してください。
日常の未決済取引をfreeeで管理する方法は、freeeで売掛金を消し込む方法で解説しています。
移行後に必ず行う5つの照合
1. 6月30日の試算表
旧ソフトとfreeeで、同じ期間・同じ基準の試算表を出します。資産・負債だけでなく、1月〜6月の売上高・経費・利益も比較します。
試算表には、その事業所に登録された対象期間の取引がまとめて集計されます。今回インポートした仕訳だけを切り出して確認する画面ではありません。実際の移行では、移行対象期間全体の旧ソフトとfreeeの試算表を同じ条件で比較してください。
差額がある場合は、開始残高、仕訳インポート、インポートエラー、勘定科目の対応を順に確認します。
2. 銀行・カードごとの残高
「預金合計」だけでなく、みずほ銀行、りそな銀行、クレジットカードなど口座ごとに照合します。
旧ソフトの補助科目がfreeeの口座へ正しく変換されていないと、合計は合っていても口座別残高が崩れることがあります。同期後は連携残高と登録残高も確認してください。残高が合わない場合は、freeeの残高が合わない原因と直し方を参考にしてください。
3. 売掛金・買掛金の相手先別残高
総額だけでなく、取引先別の内訳と請求書別の残額を確認します。6月30日までに入金済みの請求が残っていないか、7月以後に入金される請求が抜けていないかを見ます。
4. 固定資産と減価償却
貸借対照表の固定資産残高だけでなく、取得日、取得価額、耐用年数、償却方法、期首帳簿価額など、固定資産台帳の情報を確認します。仕訳だけを移しても、台帳情報まで同じ形で移るとは限りません。
5. 件数ではなく残高と利益
「旧ソフトの仕訳が1,000行、freeeも1,000行」でも、1行の金額や税区分が誤っていれば帳簿は合いません。
完了条件は、インポート件数ではなく次の一致です。
- 6月30日の貸借対照表残高
- 1月〜6月の損益
- 銀行・カードの口座別残高
- 売掛金・買掛金の内訳
- 固定資産台帳
よくある失敗
6月30日の残高を開始残高にし、1月〜6月の仕訳も入れる
最も典型的な二重計上です。開始残高は1月1日、仕訳は1月1日〜6月30日という役割を崩さないようにします。
仕訳インポートと銀行明細の両方から同じ取引を登録する
同期で過去明細が届いても、仕訳インポート済みなら新しい取引として登録しません。先に仕訳帳と残高を確認します。
補助科目をすべて品目へ変換する
銀行名は口座、得意先名は取引先、商品・サービス名は品目など、元の意味に合わせて分けます。自動マッチングをそのまま確定せず、少量のデータで確認します。
売掛金が合えば消込も引き継げたと思う
振替伝票の残高と通常の未決済取引は、freee内での管理方法が異なります。合計残高だけでなく請求ごとの内訳を確認します。
インポートエラーを件数だけ直す
エラーが0件でも、別の勘定科目や税区分へ誤ってマッピングされていることがあります。必ず試算表と仕訳帳を確認します。
旧ソフトをすぐに解約する
移行後に摘要、証憑、固定資産、請求書別残高が必要になることがあります。必要なデータを出力し、freee側の照合が終わるまで確認手段を残します。
よくある質問
開始残高と仕訳インポートは両方必要ですか?
期中乗り換えでは、原則として両方が必要です。 開始残高で年度初めの資産・負債を設定し、期首から乗り換え直前までの仕訳で当年の動きを移します。期首からfreeeで入力する場合は、当年分の仕訳インポートが不要なことがあります。
乗り換え日の残高を開始残高に入れればよいですか?
いいえ。 前年から事業を続けている個人事業主が期中に乗り換える場合、開始残高は原則としてその年度の1月1日時点です。乗り換え日直前の残高は、開始残高と当年仕訳を入れた結果を確認する照合値として使います。
過去の銀行明細はすべて無視してよいですか?
いいえ。 仕訳インポート済みで、同じ取引が帳簿と口座残高へ反映されていることを確認できた明細だけを再登録しないよう処理します。未記帳やインポート漏れの明細まで無視すると、残高が合わなくなります。
前年以前の仕訳もすべてfreeeへ移す必要がありますか?
必ずしも必要ではありません。 前期比較をfreee上で行うか、過去データをどこで保存・閲覧するかによって変わります。ただし、freeeの仕訳インポートは現在の会計年度の期首日以前のデータをそのまま取り込めないため、過年度を移す場合は会計期間の設定と年度締めを含む別の手順が必要です。
インポートを間違えたら削除できますか?
インポート履歴から削除できる場合があります。 ただし、履歴の削除はインポートした会計データ自体を削除します。操作前にバックアップを取り、削除対象と影響範囲を確認してください。
freeeに移行を依頼できますか?
個人向けプレミアムプランでは、条件を満たす場合に開始残高と仕訳の移行をサポートデスクへ依頼できる案内があります。対象期間・回数・依頼できるデータに条件があるため、申込前に最新の公式ヘルプとfreeeの料金プラン比較を確認してください。
まとめ
freeeへの乗り換えは、CSVをアップロードする前の期間設計で成否が決まります。
- 開始残高:年度の期首時点
- 仕訳インポート:期首から乗り換え直前まで
- freeeの新規記帳:乗り換え日以後
- 銀行同期の過去明細:インポート済みか確認してから処理
- 完了条件:旧ソフトとfreeeの残高・損益・内訳が一致
特に、6月30日の残高を開始残高として追加しないことと、仕訳インポート済み期間の銀行明細をもう一度取引登録しないことが重要です。
乗り換え日、開始残高の基準日、仕訳の対象期間を1枚のメモにし、旧ソフトの試算表と照合しながら進めてください。
参考資料
- 【個人】開始残高を設定する(freee公式ヘルプ)
- その他の会計ソフトから開始残高を移行する(freee公式ヘルプ)
- その他の会計ソフトから仕訳データを移行する(freee公式ヘルプ)
- 事業年度開始日以前の仕訳をインポートする(freee公式ヘルプ)
- 乗り換え(データ移行)のトラブルシューティング(freee公式ヘルプ)
- 銀行口座・クレジットカードとの連携のメリットや流れ(freee公式ヘルプ)
- 明細をもとに取引等を登録(自動で経理)(freee公式ヘルプ)
- 試算表(損益計算書・貸借対照表)を確認する(freee公式ヘルプ)
- サポートデスクにデータ移行を依頼する(freee公式ヘルプ)
本記事は、上記のfreee公式ヘルプを2026年8月2日に確認した内容に基づいています。

