freeeで請求書を作成する方法|売掛金の登録・入金消込を画像で解説

freeeで請求書を作成し、売掛金の登録から入金消込まで進める流れ freeeの使い方

freeeで請求書を作成したので、帳簿にも売上が登録されたと思っていた——。ところが、請求書の保存と会計の取引登録は別の工程です。

freeeで請求書を扱うときは、次の流れを分けて確認すると迷いません。

  1. 請求書を作成する
  2. 請求書の内容を未決済の収入取引として登録する
  3. 請求書を取引先へ送付する
  4. 入金後に未決済取引を消し込む

この記事では、freeeで請求書を作成し、売掛金を記録して、入金後の消込へつなげる手順を初心者向けに解説します。

※記事内の取引先・品目・日付・金額は、操作説明用の架空データです。

※本記事は請求書の一般的な操作方法を説明するものです。請求書の記載事項、消費税、源泉徴収などの個別判断は、税理士または所轄の税務署へご確認ください。

※2026年7月31日にfreee公式ヘルプとWeb版の新しい請求書画面を確認しています。画面や機能は変更される場合があります。

  1. freeeで請求書を作るときの全体像
  2. 請求書を作成する前に準備すること
    1. 自社情報と振込先を確認する
    2. 取引先情報を準備する
    3. 請求日・売上の発生日・入金期日を分ける
  3. 今回作成する請求書の例
  4. freeeで請求書を作成する手順
    1. 手順1:請求書一覧を開く
    2. 手順2:請求情報を入力する
    3. 手順3:取引先と自社情報を確認する
    4. 手順4:明細を入力する
    5. 手順5:プレビューで内容を確認する
  5. 請求書を未決済取引として登録する
    1. 取引登録画面で確認する項目
  6. 請求書を取引先へ送付する
  7. 入金後は売掛金を消し込む
  8. 請求書や取引を修正するときの注意
  9. freeeで請求書を作るときのよくある失敗
    1. 請求書を保存しただけで、売上も登録されたと思う
    2. 手入力した売上と請求書からの取引を両方登録する
    3. 請求日をそのまま売上の発生日にする
    4. 入金期日を入力しない
    5. 税率・金額・振込先だけを確認して送付先を見ない
    6. 入金を新しい売上として登録する
  10. よくある質問
    1. freeeで請求書を作成すると、自動で売上も登録されますか?
    2. 請求日と売上の発生日は同じですか?
    3. 銀行口座を連携していなくても請求書を作れますか?
    4. 入金されたら売上高で登録してよいですか?
    5. 請求書を保存すると、取引先へ自動送信されますか?
    6. 請求書から登録した取引は、取引画面から修正できますか?
    7. freeeのスタータープランでも請求書を作れますか?
  11. まとめ
  12. 参考資料

freeeで請求書を作るときの全体像

freeeでは、請求書の内容をもとに、収入の未決済取引を登録できます。

未決済取引とは、売上は発生しているものの、代金がまだ入金されていない取引です。未決済の収入取引を登録すると、一般には売上高と売掛金が記録されます。

今回の流れは次のとおりです。

日付 行うこと freeeでの状態
2026年4月30日 サンプル商事へ110,000円を請求 請求書を作成し、未決済の売上を登録
2026年5月31日 みずほ銀行へ110,000円が入金 入金明細と未決済取引を消し込む

請求書を作る時点では、まだ銀行へお金は入っていません。そのため、現金や銀行口座への入金としてではなく、未決済の売上として登録します。

後日の入金は新しい売上ではありません。先に登録した未決済取引と結び付け、売掛金を減らします。

請求書を作成する前に準備すること

自社情報と振込先を確認する

請求書を発行する前に、次の情報を確認します。

  • 屋号または氏名
  • 住所
  • 電話番号・メールアドレス
  • 振込先口座
  • 担当者名
  • 適格請求書発行事業者の場合は登録番号

freeeの事業所設定や帳票テンプレートに登録した情報が、請求書へ反映される項目があります。初めて発行する前に、古い住所やプライベートな連絡先が入っていないか確認してください。

事業所の基本情報をまだ整えていない場合は、freeeの初期設定を5ステップで解説した記事も参考にしてください。

取引先情報を準備する

請求先の名称、敬称、住所、担当者名、送付先メールアドレスを確認します。

取引先をfreeeへ登録しておくと、次回以降の請求書でも情報を再利用できます。似た名称の取引先が複数ある場合は、誤送付を防ぐため住所や担当者まで確認してください。

請求日・売上の発生日・入金期日を分ける

この3つは同じ日付とは限りません。

項目 意味
請求日 請求書を発行した日
売上の発生日 商品を引き渡した日、サービスを提供した日、締め日など、売上を計上する日
入金期日 取引先に代金を支払ってもらう予定日

例えば、4月分の業務を4月30日で締め、5月1日に請求書を発行する場合、請求日は5月1日でも、売上の発生日は4月30日となることがあります。

freee公式ヘルプでも、請求日と取引の発生日は必ずしも同じではないため、取引登録時に発生日を確認するよう案内されています。

今回作成する請求書の例

この記事では、次の架空データで請求書を作ります。

項目 内容
取引先 サンプル商事
件名 4月業務分
請求日 2026年4月30日
売上の発生日 2026年4月30日
入金期日 2026年5月31日
数量 1
単価 100,000円
税率 10%
請求額 110,000円

これは売掛金を消し込む方法で使った110,000円の入金例と同じです。請求書の作成から入金後の処理まで、数字を変えずに確認できます。

freeeで請求書を作成する手順

手順1:請求書一覧を開く

freee会計の画面左上にあるアプリ切替から[請求書]を開きます。freee請求書へ移動したら、左メニューの[請求書]を選び、画面右上の[新規作成]を押します。

freee請求書の一覧画面で新規作成ボタンを開く

新しい請求書画面の一覧です。右上の[新規作成]から作成を始めます。

手順2:請求情報を入力する

請求日、入金期日、件名などを入力します。

今回の例では、次のように設定します。

  • 請求日:2026年4月30日
  • 入金期日:2026年5月31日
  • 件名:4月業務分

入金期日を入力しておくと、未決済取引の入金予定を管理しやすくなり、自動で経理で消し込む際の候補判定にも利用されます。

freeeの請求書編集画面で取引先・請求日・入金期日を入力する

取引先「サンプル商事」、請求日2026年4月30日、入金期日2026年5月31日を入力した例です。画面下部には[保存]と[保存して取引を登録]があります。

手順3:取引先と自社情報を確認する

取引先に[サンプル商事]を選び、宛名・敬称・住所・担当者名を確認します。

自社情報では、発行者名、住所、連絡先、振込先、登録番号などを確認します。

請求書をメール送付する場合は、取引先のメールアドレスも送信前に見直してください。請求書の内容が正しくても、送付先を間違えると情報漏えいにつながります。

手順4:明細を入力する

明細へ、請求する内容、数量、単価、税率を入力します。

今回の例は次のとおりです。

  • 内容:4月業務委託料
  • 数量:1
  • 単価:100,000円
  • 税率:10%
  • 合計:110,000円

freeeでは、数量と単価を入力すると合計金額が計算されます。値引き、非課税・不課税の取引、軽減税率、源泉徴収などがある場合は、契約や取引内容に沿って設定してください。

freeeの請求書へ4月業務委託料100000円と消費税10000円を入力した画面

数量1、単価100,000円、税率10%を入力すると、請求額は110,000円と表示されます。

明細の「備考」は取引先へ見せる補足事項に使います。「社内メモ」は請求書には表示されず、社内の覚え書きに使う項目です。入れ間違えないようにしてください。

手順5:プレビューで内容を確認する

保存・送付の前に、請求書のプレビューで次の項目を確認します。

  • 取引先名と敬称
  • 請求日と入金期日
  • 件名と明細
  • 数量、単価、税率、合計金額
  • 自社情報と振込先
  • 登録番号を表示する場合は、その内容
  • 備考に不要な社内情報が入っていないか

freeeで作成した請求額110000円の請求書プレビュー

サンプル商事宛ての請求書プレビューです。請求日、請求額110,000円、入金期日、振込先、明細が1枚に反映されています。画像内の発行者・振込先・請求書番号は操作説明用の架空データです。

金額だけでなく、振込先と送付先も確認します。請求書の作成ミスは、入金の遅れや帳簿の修正につながります。

請求書を未決済取引として登録する

請求書の作成と同時に取引を登録する場合は、編集画面下部の[保存して取引を登録]を押します。今回確認した新しい請求書画面では、このボタンが請求書の保存と取引登録を続けて行う入口です。

[保存]だけを押した場合、請求書は作成されますが、取引ステータスは[登録待ち]のままです。請求書の詳細画面で[取引登録]→[取引登録]を選び、会計の取引登録へ進みます。

freee請求書を保存した後に取引ステータスが登録待ちと表示される画面

[保存]だけを行った請求書は、取引ステータスが[登録待ち]です。右上の[取引登録]から未決済取引を登録します。

取引登録画面で確認する項目

請求書から作成する取引は、未決済の収入取引です。次を確認します。

  • 取引先:サンプル商事
  • 発生日:2026年4月30日
  • 決済期日:2026年5月31日
  • 勘定科目:売上高
  • 税区分:取引内容に合う区分
  • 金額:110,000円

今回の画面では、請求日2026年4月30日が取引の発生日へ、入金期日2026年5月31日が決済期日へ自動反映されました。自動反映された日付が正しいとは限らないため、請求日と売上の計上日が違うときは、発生日を正しい日付へ変更してから登録します。

取引登録が完了したら、登録された未決済取引を開き、発生日・決済期日・取引先・金額を確認します。

freee請求書から登録された売上高110000円の未決済取引

請求書から登録された未決済取引です。発生日2026年4月30日、決済期日2026年5月31日、売上高110,000円、決済残額110,000円を確認できます。画面には「請求書の取引登録から編集・削除できます」と表示されています。

請求書の詳細画面へ戻り、取引ステータスが[登録済み]へ変わったことも確認します。

freee請求書の取引ステータスが登録済みになった画面

取引登録後は、請求書上部の取引ステータスが[登録済み]と表示されます。[登録待ち]のままなら、会計への取引登録はまだ完了していません。

請求書を作成しただけで取引を登録していなければ、帳簿には売掛金が反映されません。一方、同じ売上をすでに手入力している場合は、請求書からもう一度取引登録すると二重計上になります。

重要なのは、同じ売上に対応する収入取引を1件だけ登録することです。

請求書を取引先へ送付する

請求書の作成・内容確認が終わったら、取引先へ送付します。

freee公式ヘルプでは、主に次の方法が案内されています。

  • freeeからメールで送付する
  • PDFをダウンロードし、任意の方法で送付する
  • 郵送代行を利用する

メール送付では、宛先、件名、本文、添付・共有方法を確認してから送信します。送信操作は外部への情報送信になるため、取引先名・メールアドレス・請求額を最後にもう一度見直してください。

請求書を保存しただけでは、取引先へ送付したことにはなりません。 一覧や詳細画面で送付状況も確認します。

入金後は売掛金を消し込む

5月31日にみずほ銀行へ110,000円が入金されたら、その入金を新しい売上として登録しません。

銀行口座を同期している場合は、[自動で経理]で対象の入金明細を開き、[未決済取引の消込]から今回の請求に対応する取引を選びます。

処理 結果
請求書から未決済の売上を登録 売上高と売掛金が増える
銀行入金を未決済取引へ消込 銀行口座が増え、売掛金が減る

入金を新しい売上高として登録すると、売上が二重になり、元の売掛金も残ります。

同額の請求が複数ある場合、振込手数料や源泉所得税が差し引かれている場合、一部入金の場合は、freeeで売掛金を消し込む方法で詳しく解説しています。

銀行口座をまだ連携していない場合は、freeeで銀行口座を連携する方法も確認してください。

請求書や取引を修正するときの注意

請求書の金額・取引先・日付を間違えた場合は、請求書と会計取引の両方が一致しているか確認します。

新しい請求書画面から登録した取引は、freee会計の通常の取引画面から直接編集・削除できない項目があります。請求書の詳細画面から[取引登録]→[取引内容を編集]を開き、請求書と取引の関係を保ったまま修正します。

すでに取引先へ送付した請求書を修正するときは、相手が旧版を保存している可能性があります。修正後の再送方法や訂正内容を取引先へ伝えてください。

また、入金消込後に取引を直す場合は、決済情報との関係も確認します。元の売上や入金明細を無闇に削除せず、どこを修正するか整理してから操作してください。

freeeで請求書を作るときのよくある失敗

請求書を保存しただけで、売上も登録されたと思う

取引登録状態を確認します。請求書が存在しても、未決済取引が作成されていなければ、帳簿へ売掛金は反映されません。

手入力した売上と請求書からの取引を両方登録する

同じ売上が二重計上されます。すでに手入力した取引がある場合は、請求書との取引連携を行う前に重複を確認します。

請求日をそのまま売上の発生日にする

請求日と売上の計上日が違う場合があります。月をまたぐ請求では、取引登録画面の発生日を特に確認してください。

入金期日を入力しない

未入力でも取引登録できる場合がありますが、入金予定の管理や消込候補の照合がしづらくなります。契約上の支払条件に沿って設定します。

税率・金額・振込先だけを確認して送付先を見ない

宛先を間違えると、請求情報や取引内容が別の相手へ送られるおそれがあります。メールアドレスと取引先担当者も確認します。

入金を新しい売上として登録する

請求時の売上と二重になります。請求書から未決済取引を作った場合、後日の入金は消込です。

よくある質問

freeeで請求書を作成すると、自動で売上も登録されますか?

[保存]だけでは登録されません。 [保存して取引を登録]を使うか、保存後の請求書で[取引登録]を行い、未決済取引が作成されたことを確認してください。

請求日と売上の発生日は同じですか?

必ずしも同じではありません。 請求日は請求書を発行した日、発生日は売上を計上する日です。締め日と発行日が違う場合は、取引登録時に発生日を確認します。

銀行口座を連携していなくても請求書を作れますか?

はい。 請求書の作成自体はできます。ただし、同期していない口座への入金は、未決済取引へ決済を手動登録する必要があります。

入金されたら売上高で登録してよいですか?

いいえ。 請求時に同じ売上を未決済で登録している場合、後日の入金は元の取引へ消し込みます。

請求書を保存すると、取引先へ自動送信されますか?

いいえ。 保存と送付は別の操作です。メール送付、PDFダウンロード、郵送代行など、実際に使う方法で送付し、送付状況を確認します。

請求書から登録した取引は、取引画面から修正できますか?

一部の操作はできません。 新しい帳票機能から登録した取引は、通常の取引画面で直接編集・削除できない項目があります。請求書の詳細画面から取引内容を編集します。

freeeのスタータープランでも請求書を作れますか?

はい。 2026年7月31日に確認した個人向けプラン比較では、スターターも請求書作成に対応しています。ただし、定期請求はスタンダード以上が対象です。料金・機能は変更される可能性があるため、申込前にfreee会計の料金プラン比較と公式ページを確認してください。

まとめ

freeeで請求書を作成するときは、次の順番で確認します。

  1. 自社情報・振込先・取引先情報を準備する
  2. 請求日、入金期日、件名を入力する
  3. 明細、税率、合計金額を入力する
  4. プレビューで宛先・振込先を含めて確認する
  5. 請求書の内容を未決済の収入取引として登録する
  6. 取引先へ請求書を送付する
  7. 入金後に未決済取引を消し込む

最も重要なのは、請求書、売上取引、入金をそれぞれ別の売上として重ねないことです。

請求書から作る未決済取引は1件だけにし、後日の入金はその取引へつなげましょう。

参考資料


本記事は一般的な情報提供を目的としており、個別の税務・会計上の判断や助言を行うものではありません。具体的な判断は、税理士または所轄の税務署へご確認ください。freeeの機能・画面は変更される場合があります。

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